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イプシロン初号機打ち上げ

img01.jpg
引用:JAXA

日本の新型ロケット、イプシロンが8月27日に打ち上げられます。

日本はH-ⅡAなどの大型の液体燃料ロケットを打ち上げていますが、
それらのロケットの打ち上げには、1機100億円を超える費用がかかります。
そのため大型ロケットは年に1、2機程度か打ち上げられません。

そこで打ち上げ費用を抑え、打ち上げ回数を確保する目的で
以前M-Vという固体ロケットも開発されました。
しかし実際には、M-Vは70億円を超える費用がかかり7機打ち上げ引退…

今回開発されたイプシロンは40億円前後で、30億円近くが最終目標。
そのため費用を抑えられるよう工夫されています。

イプシロンは三段式のロケットですが、
第一段にはHロケットシリーズの補助ブースタを転用。
第二段、三段もM-Vからの転用です。
さらに数ヶ月かかっていたロケットの最終組み立ても一週間程度で行うそうです。

また、これまでのロケットは、多くの検査員が時間をかけて点検を行っていましたが
イプシロンでは機械化され、コンピュータによるセルフチェックとなります。
打ち上げもPC数台で管制できるそうです。
ロケット自体のコスト削減はもちろんですが、人の手を省いて人件費も削るという方向に。

製造は主にIHI。打ち上げ能力ですが1200kg程度。
初号機ではSPRINT-Aという衛星を打ち上げます。
成功を祈ります!!

JAXAで生中継もあります。
JAXAのイプシロンページ



ケプラー宇宙望遠鏡の修復断念 [探査機]

NASAがケプラーの修復を断念したそうです。
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引用:NASA

ケプラーは2009年に打ち上げられたアメリカの宇宙望遠鏡で、
太陽系外惑星(太陽系の外の惑星)を観測していました。

液体の水が存在することは、生命が存在するための大きな要素ですが
惑星が恒星から離れすぎていると、水は凍ってしまうし、逆に近すぎてもいけない。
ハビタブルゾーンと呼ばれる、恒星から遠すぎず・近すぎず生命が生きられそうな領域
にある惑星が、太陽系の外にないか観測していたそうです。

故障の内容ですが、姿勢制御は4つリアクションホイールで行っていました。
4つのうち3つ動けば制御できますが、今年5月に2つ目が故障。
解決策を探っていたようですが、修復は不可能と判断したようです。
探査機のハード面の故障は痛い。
NASA-kepler.jpg

ケプラーの今後ですが、他の観測に転用される可能性もあるようです。
費用に見合うだけの観測結果が得られるなら、運用継続。
観測・通信機器の故障ではないので、おそらく続けるでしょう。

今まで得られたデータの分析は数年続くそうです。
液体の水が存在する可能性のある地球型惑星発見!!
数年後、そんなニュースが聞けるかもしれません。
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引用:NASA グリーゼ581g想像図

参考:http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130816001

飛べMRJ [航空機]

MRJ
引用:三菱航空機

三菱重工がMRJという航空機を開発しています。
三菱+飛行機というと、ゼロ戦あたりを思い浮かべる人も
いるかもしれませんが、MRJはリージョナルジェットに分類される旅客機。
リージョナルジェットとは100席前後の小型短距離ジェト機を指すようです。

MRJの最大のウリは燃費だそうで、石油高で燃料費がかさむ状況では
低燃費のMRJは、航空会社にとって魅力かもしれません。
実際にオプションを含めると、すでに300機以上受注しているそうです。

三菱重工、川崎重工、富士重工などの日本企業は
航空機部品をボーイングやエアバスに納入していますが、
主導して造った国産旅客機となると、50年以上も前のYS-11が最後。
MRJが成功すれば、中型機以上の開発も続く...かも
ガンバレ三菱

ちなみにANAはYS-11のローンチカスタマーとなったようですが
今回のMRJでも引き受けたようです。
ガンバレANA

ロシアやカナダ、ブラジルなども競合機種を開発しているようですが
日本の航空機製造復活のためにも、MRJにはぜひ成功してほしいです。

HTV(こうのとり)のISSへのランデブ・ドッキング [HTV]

ep_transfer.jpg
引用:JAXA

HTVは、いきなりISSと同じ軌道に入り追いかけるわけではなく
一旦ISSよりも内側の軌道に投入され、徐々に高度を上げながらISSに接近するそうです。
HTV軌道
引用:三菱電機


[ランデブ・ドッキング]


H-IIBから分離されたHTVはGPSで位置を確認。
異常点検や通信の確保を行い、ISSへの接近を始めます。
p_01.jpg
引用:三菱電機

お互いの距離が23kmまで近づくと、HTV・ISS双方に搭載されている
近傍通信システム(PROX)を使って直接通信を始めます。
PROXは、姿勢制御や動作状態のデータのやり取りができ、
HTVをISSまで安全に誘導、ドッキングを支援するシステム。
三菱電機が開発したもので、アメリカのシグナス宇宙船にも採用されており、
1ユニット7億円ほどで輸出されています。

ISSの下方500mまで回り込むと、そこからはレーダーも使用。
300m・30mの位置では一旦停止して、地上から許可を得てさらに接近。
最終的に10mの距離で、HTVとISSは相対的に停止(秒速約7.7kmで併走状態)。

宇宙飛行士が操作するISSのロボットアームがHTVをつかみ、
ISSのハーモニーと呼ばれるモジュールまで誘導。
共通結合機構(CBM)をつかって、HTVとISSはドッキングします。
HTV&ISS

[安全性]


ISSには宇宙飛行士が滞在しており、HTVの誤作動、故障によるISSへの衝突は許されません。
そのためHTVは構成部品自体の信頼性はもちろん、
さらにシステムに2重、3重の安全策がとられているそうです。
たとえば電力は2系統から供給されていて、一方が故障しても、
残った一方に切り替えられ、すべての供給をまかなえます。
またCPUもひとつが故障しても、他のCPUにタスクが振り分けられ作業を続行できます。

HTVのISSへのドッキング中継

2013年8月4日、H-IIBロケット4号機が無事に打ち上げられました。
ライブ中継は早朝4時すぎからでした。私も視聴ましたが眠かった…
打ち上げの瞬間ヲォーッとなって、HTVの分離後すぐ爆睡しちゃいました。
見逃したという方は


現在HTVはISSへ接近していますが、ランデブ・ドッキングの様子も
ネットでライブ中継されるようです。
  • 8月9日(金) 19:40頃~ ISSのロボットアームがHTVを把持
  • 8月10日(土) 0:30頃~ ISSとドッキング

JAXAのサイトから視聴ページへ飛べます↓
JAXAのページ

HTV(こうのとり) [HTV]

HTV.jpg
日本の無人宇宙船補給機で、国際宇宙ステーション(ISS)への補給を行っています。
H-II Transfer Vehicleの頭文字からHTV”こうのとり”は愛称。
H-ⅡBというロケットで打ち上げられます。

ISSは多くの国が協力する国際プロジェクトですが、
日本も主に”きぼう”という有人実験施設で参加しています。
この”きぼう”をはじめISSで使用される実験装置をHTVで運ぶそうです。
またISSには常時6名の宇宙飛行士が滞在しており、彼らの食糧や衣類の輸送も行っています。


[ランデブー]


打ち上げられたHTVは5日間かけてISSに自動で接近、10mの距離でランデブー。
宇宙飛行士が操作するISS側のロボットアームにより、”HTV”とISSはドッキングします。


[補給]


HTV図.jpg

・補給キャリア与圧部


食料や船内用実験ラックなど、ISS船内で使用される物資が搭載されます。
共通結合機構(CBM)を通じて、ISSから宇宙飛行士が乗り込み、
物資をISS船内へ運び込むそうです。

・補給キャリア非与圧部


船外で使用される実験用具が、曝露パレットと呼ばれる台に乗せられています。
この曝露パレットがISS側のロボットアームで引き出され、”きぼう”側のロボットアームに渡されます。
”きぼう”側のロボットアームは、実験装置を船外実験プラットフォームに取り付けます。
空になった曝露パレットは再び”HTV”に戻されます。

[再突入・データ収集]


HTVはISSで出た廃棄物を積み込み、ISSから離脱します。
その後、大気圏へ再突入、燃え尽きます。
HTVには「i-Ball」と呼ばれる再突入データ収集装置が搭載されていて
この「i-Ball」だけは燃えずにパラシュートで減速・着水して、再突入データを送信します。

HTV(こうのとり)のデータ


全長直径質量補給能力軌道打ち上げロケット
 9.8m  4.4m  10.5t  6t 高度350km~460kmH-ⅡB


出展:
http://www.jaxa.jp/projects/rockets/htv/design_j.html

H-IIBロケット [ロケット]

H-IIB
H-2B(2).jpg
  • 製造:三菱重工
  • 全長:56.6m
  • 重量:531t
  • ペイロード:19t


日本はHTVで宇宙ステーションへ補給行っていますが、
このHTVは16.5トンあり、従来のH-IIAロケットでは打ち上げることができません。
そこでHTVを載せられるよう、H-IIAを改造パワーアップさせたものがH-IIBです。

具体的には、H-IIAは主エンジン(LE-7)が一基なのに対して
H-IIBは二基束ねてクラスタ化されています。フェアリングもHTVに合せて大型化。
推進薬の搭載量が増えたためH-IIBの第一段は、H-IIAに比べ4m→5.4mと太くなっています。
打ち上げ能力が15→19トンとなりHTVの打ち上げが可能。
H-IIAをベースに設計されているため、開発費は300億円弱で済んだようです。
H-2B図H-2A図moon-base.blog.so-net.ne.jp.jpg

        H-IIB                       H-IIA

H-IIBとH-IIAの比較


名前全長(m)重量(t)直径(m)ペイロード(t)主エンジン第二段エンジン
H-IIB56.65315.419LE-7A二基クラスタLE-5B
H-IIA53445415LE-7A一基LE-5B


出展:
http://www.jaxa.jp/article/special/transportation/nakamura01_j.html
http://www.jaxa.jp/projects/rockets/h2b/design_j.html

H-IIBロケット4号機のライブ中継 [打ち上げ情報]

H-IIBロケット4号機の打ち上げライブ情報

放送日時 8月4日(日) 4時頃から
  • YouTube
  • Ustream
  • JAXAの中継ページ

の3つで公式放送されるようです。

JAXAのページから各サイトへ飛べます。

H-IIBロケット4号機打ち上げ [ロケット]

8月4日(日)4時48分頃に、H-IIBロケット4号機
「こうのとり」4号機を載せて打ち上げられます。

H2Bロケット
引用:JAXA

「こうのとり」は宇宙ステーション補給機(HTV)のことで
国際宇宙ステーションへの物資の補給を行います。
前回3号機打ち上げの様子


ネットで動画配信もされるようです。くわしくは↓
JAXAのHTV4特設サイト





イプシロンロケット [ロケット]

新型ロケット、イプシロンが一ヶ月後の8月22日に打ち上げられます。
iイプシロンロケット
引用:JAXA

  • 打ち上げ能力は地球周回低軌道(LEO)に1200kg
  • 全長24(m)
  • 質量91(t)

日本にはH-IIAという基幹ロケットがありますが、
その補助ブースターを改造して造られたようです。

試験機はSPRINT-Aという観測衛星を打ち上げ。


打ち上げ見学や動画配信の情報は↓
JAXAのサイト

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